こんにちは。ナミです。
今月からアマゾンプライムビデオを契約。
だらだら過ごしがちなおうち時間も、感動や発見の時間になって楽しいです。
その月に観た映画についても、記録としてブログに残していこうと思います。
ぜひ、映画選びの参考にしてみてください。
(500)日のサマー
この作品は、わたしの大好きなMICOちゃんのソロプロジェクト「SHE IS SUMMER」の元ネタになった作品。
運命の恋を信じるトムと運命なんて信じないサマーの500日の物語。
魅力的な女の子サマーにトムが振り回されるラブストーリー…と思いきやそうではない。
これは、「運命」をテーマにしたよくある日常を描いた物語なのです。
この物語には、ロマンチックな展開は一切出てきません。
2人は最後まで恋人にならないし。
でも、この映画には誰もが共感してしまうようなシーンがたくさん詰まっています。
人を好きになることの楽しさや切なさ。
恋愛経験の乏しい友達に諭されても、盲目なまま突き進んでしまう恋心。
そういった恋愛のよくあることを思い出させてくれる作品です。
そして、2人は出会うことで運命の考え方を変えていきます。
2人の運命の考え方は最後まで交わることなく、ずっとすれ違い続ける。
これも、恋愛あるあるだなと思ったり。
自分の運命観とも重ね合わせながら見てほしい作品です。
プライムビデオでは、購入またはレンタルする必要があります。
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おんなのこきらい
こちらも、MICOちゃんの所属していたバンド「ふぇのたす」が音楽を担当する作品。
主人公のキリコは、可愛い事だけが取り柄のOL。
職場の男性にはちやほやされるが、女性からは嫌われてる。
女の子の価値は可愛さだと信じる彼女が本当の幸せに気付くまでの物語です。
キリコは、「可愛い」という鎧を着て生きています。
そして、彼女は「可愛い」という概念に執着するあまり、自分自身を見失ってしまう。
そのシチュエーションに共感できる人は少ないかもしれないけど、似たようなことが身の回りでも起こっていると思います。
好きな人の好みに合わせがちで、自分の好みを忘れてしまったり。
世の中の瘦せ信仰に流されて、過度なダイエットを行ってしまったり。
自分自身の価値を周りからの評価に委ねすぎてしまって、自分自身を大切にできなかったり、自分を理解できていないということはよくあることではないでしょうか。
こういった経験に心当たりのある人には、何か考えるものがある作品かも。
脚本はちょっと今ひとつな感じがあるけど、女性は特に一度は観てみてほしい作品。
主演の森川葵ちゃんの演技も注目です。
プライムビデオでの視聴はこちら。
ウォールフラワー
続いては、アメリカの教科書にも採用されるほどの爆発的人気を誇る小説の映画版。
青春のきらめきと儚さを感じられる、「ウォールフラワー」という作品です。
主人公のチャーリーは、高校の入学式初日にスクールカースト最下位に位置づけられてしい、ひっそりと息をひそめて高校生活を送ろうとしていた。
しかし、パトリックとサムに出会うことでそんな毎日が一変していく。
チャーリーが抱える過去のトラウマを乗り越えて、自分の生き方を見つけるまでの物語です。
この映画の重要なキーワードは、「アメリカのスクールカースト」。
アメリカでは、「体育会系が上位で文化系は下位」といった順位付けがあるそう。
スクールカースト下位には、主人公チャーリーのようなガリ勉くんやパトリックのような同性愛者、サムのような音楽が趣味な人も含まれます。
さらに、クラスの概念が薄いアメリカでは、主人公のようなカースト下位でひとりぼっちな人が友達を作るのはかなり難しいことのようです。
そして、タイトルの「ウォールフラワー(原題:The Perks of Being Wallflower)」は、直訳すると「壁の花」。
アメリカでは、「ダンスパーティーで踊りに参加できず傍観者になっているはみ出し者」という意味だそう。
さらに、原題の「The Perks」は「特典」という意味。
つまり、「The Perks of Being Wallflower」とは、「はみ出し者の僕の特典」「ダンスパーティーで踊れなかった僕に訪れた思いがけない幸運」という意味です。
劇中の主人公も高校のダンスパーティーでは傍観者でしたが、同じはみ出し者のパトリックやサムに出会うことで、はみ出し者としての高校生活の楽しみ方を見つけていきます。
スクールカースト最下位の彼らは他の学生から冷たくあしらわれたりしますが、そんななかでも彼らなりに最下位を楽しむ姿が印象的でした。
いろんな意味での青春の美しさを思い出させてくれるすてきな作品です。
プライムビデオでの視聴はこちら。
ちょっと今から仕事やめてくる
ちょっとインパクトのあるタイトルの作品。
でも、働くことや生きることの意味を考えさせられる作品でした。
主人公の青山は、営業ノルマ・長時間労働・上司のパワハラで精神的に追い込まれていた。
ある日、疲労で電車にはねられそうになった青山を助けたヤマモトと名乗る男。
青山の小学校の同級生だというヤマモトと過ごすなかで、青山も少しずつ勇気をもらう。
しかし、ヤマモトは3年前に自殺していたことを知る。
追い込まれたときにいつも助けてくれるヤマモトは何者なのか。
そして、青山はどんな決断を下すのか。
ブラック企業に務める主人公。
学生のわたしも大号泣してしまった作品でした。
過労死という現実を知るのにも持って来いな作品ですが、何のために働くのか、何のために生きるのかといったことも考えさせられました。
社会人になる前に、この作品に出会えて良かったです。
劇中のヤマモトの印象的なセリフ。
「会社やめることと死ぬこと、どっちが大変なん?」
大げさなセリフに聞こえるかもしれないけど、物語の流れで聞くと重みのある言葉でした。
逆に、働くことと生きること、どちらが大切なんだろう。
そんなことを考えたりもしました。
ぜひ、この作品を見て、自分の働き方や生き方を見つめ直してほしいです。
プライムビデオでの視聴はこちら。
リトル・フォレスト
最後は、今月観た中で一番好きだなと思った作品。
食事を通して、生きることを考え直すきっかけを与えてくれた作品です。
都会の生活に馴染めず、地元の小森に戻ってきたいち子。
ここでは、自給自足に近い生活が行われている。
生きるために食べ、食べるために厳しい自然の力に直面しながら作物を育てて加工する。
その中で、いち子が自分の生き方を見つめ直していく物語です。
厳しい自然に抗うことなく、順応していく小森の人たち。
不便を排除してしまいがちな現代だけど、こういう生き方も豊かで素敵だなあと思いました。
わたしもベランダ菜園がしたくなりました。
この作品にも、印象的なセリフがありました。
いち子の分校の後輩・ユウ太の言葉です。
なんか、小森とあっちでは話されてる言葉が違うんだよね、方言とかそういうことじゃなくて。
自分自身の身体で実際にやったこととその中で感じたこと、考えたこと、自分の責任で話せるのそれくらいだろ?
そういうことをたくさん持ってる人を尊敬するし、信用もする。
何にもしたことがないくせに何でも知ったつもりで、他人が作ったものを右から左に移してるだけのやつほど威張ってる。
薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした。俺はさ、他人に殺させておいて殺し方に文句つける人生は送りたくないなと思ったよ。
こっち出てから初めて、小森の人たち尊敬できるなと思ったよ。
『リトル・フォレスト 夏』より
中身のある言葉話せる生き方してきたんだなって。
この言葉が、自分の中ですごく刺さりました。
小森の人たちが魅力的に見えたのは、農作業を通じて自分の身体で感じたことを言葉で話しているからだと。
そして、わたしの口から話せる言葉の中に、自分の経験に基づいて話せることがどれだけあるだろうと考えました。
わたしも、ちゃんと中身のある言葉を話せるような経験を積み重ねていきたいと思ったシーンでした。
日本の四季折々の景色の美しさを楽しめるのも面白い作品。
季節を感じづらいコロナ禍にこそ見てほしい作品です。
プライムビデオでの視聴はこちら。
リトル・フォレスト 夏 / 秋
リトル・フォレスト 冬 / 春
今回は、今月観た映画作品を紹介しました。
すべてアマゾンプライムビデオで観られるので、気になった作品があれば見てみてください。
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来月も素敵な作品に出会えますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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